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DESCO JAPAN 株式会社 – 静電気制御関連製品の製造・販売

ESD性能 を 改善 し、 メンテナンス 削減 する

by Rick Cardinale, Bird Electronic

Bird Electronicは、 J.Raymond Birdによって 1942年 に 設立 さ れ、 すぐに 無線周波数 計測器 の リーダー となりました。 現在、 Birdは デジタル 計測 テスト 機 器 にも 進出 しています。


デジタル 機器 の 発展 に 伴 い、 ESD事象 を 防止 するための 制御 の 必要性 が 高 まりました。 ESD保護 の 改善 は 、 1980年代後半 から 継続的 に 行 われてきました。 1997年、同社 は 自動化 された PCB生産 ライン を 設置 し、 製造 エリア 全体 を ESDから 保護 する 必要 があると 決定 しました。


この 決定 により、 ESD保護床材 の 評価 が 行 われました。 1998年 に、 20,000平方 フィート の 導電性床 タイル が 主要生産 エリア に 設置 されました。 エリア を 明 るくするために 白 い タイル が 選択 されました。 床抵抗 は 1.0 x 106 W.未満 と 測定 されました。


高額 な メンテナンス

明 るく 高光沢 な 外観 が 床 の 選択基準 の 一部 でした。 電気的特性 は 変化 していませんでしたが、 1999年 ま でに 床 は くすみ 始 めました。 タイルメーカー は バフ 研磨 パッド の 使用 を 推奨 していましたが、 ワックス や 仕上 げ 剤 は 使用 せず、 通常 の タイル と 同様 の メンテナンス を 行 っていました。


タイル の 製造業者 と 施工業者 と 相談 した 結果 、 メンテナンス は 週 2回 の 掃 き 掃除 と 湿 った モップ 掛 け、 月 1回 の バフ 掛 けに 強化 されました。 毎月 の フロアメンテナンス 費用 は 1,700ドル、 年間支出 は 20,400ドル でし た。


1999年末 に、 床 の 光沢 を 保 つ 唯一 の 方法 と される バフ 研磨 を 追加 するように メンテナンススケジュール が 変更 されました。 現在 は、 毎週 の 掃 き 掃除 と 湿 った モップ 掛 け、 月 2回 の バフ 掛 け が 行 われています。 床 は 綺麗 で 光沢 がありました が、 費用 は 41% 増加 し、 月額 2,400ドル、 年間支出 は 28,800ドル になりました。


床仕上 げ 剤

同時 に、 当社 は ESDプログラム を 評価 し、 改善 したいと 考 えました。 当社 の ESD制御供給者 である Kimcoは、 Descoに ESD調査 を 実施 するよう 勧 め、 Descoはこれを 無償 で 実施 しました。


調査中 に 床 の 抵抗測定 を 行 い、 床 の 測定値 は 確実 に 1.0 x 106 乗 未満 でした。 この 調査 により、 ESDタイル 床 に 関 する 現段階 の 目標 についての 議論 が 生 まれました:

  • 床 の 電気的特性 を 維持 する。
  • 視覚特性 を 活 かして 、 綺麗 で 明 るく、 光沢 感 を 高 める 。 1.0
  • 床 の メンテナンスコスト を 削減 する。

Desco は、高性能の静電気拡散性床仕上げ剤を提案し、特定のESD 床仕上げ剤は光沢が向上し、コスト を削減し、床の電気的特性を損なうことがないことを保証しました。特にタイルメーカーは、導電性タイルに はワックスをかけるべきではないと常に言っていたので、私たちは非常に懐疑的でした。


疑念により、私たちは床仕上げ剤のサンプルを入手し、約9 平方フィートでテストしました。このテストでは、 床の電気的特性が損なわれておらず、静電気拡散性床仕上げ剤で保護されたエリアが保護されていない エリアよりもはるかに優れた輝きを維持していることが確認されました。


いよいよフロア全体のテストです。2000 年の初めに、当社の床メンテナンス会社は、推奨されている最初 の3 回の床仕上げ剤を塗布しました。床は綺麗に見えましたが、2 週間以内に黄ばみ始めました。


当社はDesco に連絡しました。Desco はすぐに対応し、地域の営業マネージャーを現場に派遣してメンテ ナンス会社とプロセスの確認をしました。原因はモップでした。専用のモップが使用されていましたが、それ らは新品の綿モップであり、使用前に適切にすすがれていなかった為に起きた、よくある問題でした。


また、最初の塗布が厚すぎました。メンテナンス担当者は、2,000 平方フィート当たり1 ガロンと表記されて いるのであれば、1,200 平方フィート当たり1 ガロン塗布すればより効果的なのではないかと考えました。


床仕上げ剤を剥がし、静電気拡散性床仕上げ剤を再度塗布しました。今回は光沢のある鏡面仕上げの床 になり、3 ヶ月後も光沢があり、 4 x 105 乗(交通量の少ないエリア)〜 7 x 106 乗(交通量の多いエリア)でし た。


この測定値は、ESD 協会のANSI/ESD S20.20、フロア規準のESD STM7.1、移動する人の主な接地に使 用される床を管理するESD STM97.1 の推奨最小性能仕様を十分に満たしています。ヒールグラウンダー を使用している人に対する床からの抵抗は、35MΩをはるかに下回ります。さらに、ESD STM97.2 に従っ て、電荷の生成は100V をはるかに下回ります。


結論

高性能の静電気拡散性床仕上げ剤を1 年間使用した後、当初の3 つの目標は全て達成され、それを上回 りました:

  • 電気的特性は損なわれませんでした。全職員の摩擦帯電も100V 未満に低減されました。
  • 床は清潔で光沢があります。黒い擦り傷は、湿ったモップで拭くと、より簡単に除去できます。
  • メンテナンスコストが削減され、40%以上、つまり年間約12,000 ドルを節約できます。

その結果、すべての硬質床がStatguard 静電気拡散性仕上げ剤で覆われ、研究開発や設計を含む工場 全体のESD 制御が向上しました。


著者について

Rick Cardinale は、Bird Electronic の製造/プロセス エンジニアであり、会社のESD 制御プログラムの定 義と実装を担当しています。彼は過去20 年間、制御可能なコントローラー、放射線測定、データ収集、RF テスト/測定の分野の電気業界に従事してきました。 rcardinale@bird-technologies.com

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